女は体は全身性感帯
女は、体を触って欲しいのです。
ご存知ない方がほとんどなので、非常に驚かれるのですが、女の体は全身が性感帯なのです。
時として、腕を掴まれただけで濡れます。
あるかないかの、細やかな接触で、腕に始まり、背中、腰、太腿から足先へと、自由気ままに動く指を追いかけていますと、あっという間に脳が痺れて参ります。
頭の中というのは、随分余計なところで、「私はしっかりしている」「私は大丈夫(なにが?って後から思うのですが)」などと頑張るのですが、下のお口は溢れるほど潤って、心地よくなっていきます。
感じてくると、その反応はそれぞれで、大声を上げる人、うなだれる、暴れる、泣く、喚くなど様々。
私は落ちます。
地球に埋もれていくかのように、体が重くなり、身動きが取れないような感覚になっていくのです。
それは、最高潮に心地よく、動く指を追いかけていくのがやっと。
今、どこを触られているのかということも、分からなくなります。
全身で一つ。
どこも区別なく、皮膚は一枚きりで、ただただその皮膚に触れる指を感じるのです。
ある箇所に専念して触られようが、全身隈なくであろうが、波のように押し寄せる興奮は変わりなく、特別に感じる箇所がある時もありますが、それも変わるようで、今日はここ、この前はあそこと、違うのが常であります。
(いつも落ちてしまうため、正確な記憶は残りません)
私は、寝ているように見えるそうです。
時々、喘ぎ声を出すので、寝ていないと分かるけれど、殆ど寝ているようだと。
こうなると、男は面白くないのでは?と思い、聞いてみたことがあります。
答えは「気持ちよくさせれるためにしていることだから、その反応がどんな風であれ、満足なんだよ」と言われました。
感じている=「あんあん」 いうことと、思い込んでいたのは私の方で、そういう反応にならなかったことを、初めは申し訳なく思いました。
しかしそれが、間違いの元なのです。
気持ちよいとき「あんあん」いうのが通常だとしたら、エステや整体、アロマテラピーなどもそうですが、そこらじゅうであんあん喘ぎ声が聞こえて、随分と落ち着かない世の中になっているはずです。
ここで、思うのです。
リラクゼーションとよばれるサービスは、整体やマッサージ、美容院などでも「私、寝ちゃった」という経験を、殆どの人がしたことがあると思います。
その時は、気持ちいい=寝た なのに
セックスで気持ち良くなる の反応がなぜ、
あんあん喘がなくてはならないのでしょう?
ここに誤解があります。
声は漏れるものなの。
思はず出た声が「あぁん」で、それが最高に素敵な喘ぎ声であって、その状態が続くのが、気持ちいいということなのよ。
触るって最高の信頼関係なのです。
初めて手を繋ぐ、指を絡める。
そんなことにドキドキした頃があったでしょ。
それは、触れることがセックスと直結していることを、本能が覚えているからに違いありません。
どうかお願い。
男の方は、女の体を、腕だけでもいい。恥ずかしければ、抱きしめて背中だけでも。
ゆっくり辛抱強く、撫でてあげて頂戴。
挿れたり出したりする前に、心をほぐして、通じ合うことで、殆どの問題は解決するわ。